🌏世界の巨匠No.8「カミーユ・ピサロ」
ドラクロア、コローの芸術と出会い、特に
コローとは友情で結ばれた。
アカデミー・スイスで彼はモネ、セザンヌ、
と親交を結ぶ。
1864年~1870年にかけて連続してサロンに
入選を果たした。
1872年~1882年までボントワーズで暮ら
した彼は農村や大地にひかれ、堅固で抑制
された作品を制作した。
好奇心あふれた性格を持ち、新たな技法を
探求していく。
「りんご採り」1886年油彩・キャンバス
一部分
「倉敷・大原美術館所蔵」
若い農婦たちと自然を結びつけるハーモニ
ー灰色と紫の色調のなす詩情、画面を対角
線に仕切り、タッチの正確さを浮き彫りに
する影の使い方によって生まれる装飾的な
リズム。
これらが本作品の魅力となっている。
「白い霜」1873年油彩・キャンバス一部分
「オルセー美術館所蔵」
大空と空をおおって移ろう光の表現に、席
を譲っている。
地面から沸きたつ蒸気の色彩と輪郭がぼや
けており、画布の上でじかに明色をまぜる
テクニックによって、モチーフを調和的で
詩的な光景に変貌させている。
「焚き火する若い農婦、白い霜」一部分
1887年~1888年油彩・キャンバス
「オルセー美術館所蔵」
緻密な点状なタッチからなる新しい複雑な
テクニックが明らかとなり、それにより明
瞭な構成とやわらかく統一された光の効果
が、作品に与えられている。
マチエールは厚塗りで、青、朱色、オレン
ジ、緑と黄色、そして白の重ね塗りからな
る色彩は、本作品に浅黄色の秋の日の暖か
くやわらかいトーンを与えている。
「ヨーロッパ自然主義の画家たち」~引用
🐰By.miyoko🐦